nihimotoの日記

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知的な肉体労働者

※この記事は自分の2008年のmixi日記からの転載です。自戒の意味を込めて転載。


最近よく思うのは「知的な単純労働者」という単語だ。
下級・中級プログラマーなんてものは所詮、単純労働者と変わらないのではないかと思う。


次から次へと流れてくる、「ちょっとした」難問に立ち向かい、頭を体のように酷使してそれを乗り越える。ここで問題とされるのは問題が解けるかどうかではなく(解けて当然)、解けた結果ですらなく(結果はやる前からわかってる)、解けるまでの速度でしかない。


誰がやっても同じことをなるべく早くやる。
ベルトコンベアで機械が自動的に車を作ってくれるのと大差ないように思う。
だから、「知的な単純労働者」だと思う。


ちなみに、乗り越えられない難問が流れてくることはあまりないように思う。
なぜなら乗り越えられない難問は、他人から与えられるというよりも、自分で作るものだと思うから。楽しい難問を作ったら自分で解いてしまうという気概が開発者を開発者たらしめているものであり、他人の難問まで用意してあげるほど心の広い人はあんまりいないように思う。そして他人が作った難問は大概にしてつまらない。


だから「知的な単純労働者」から抜け出すには、結局自分でやりたいことを見つけて勝手にやってしまえ、となるわけだ。そんな気分で仕事をしていると、今やっている「知的な単純作業」にも張り合いがでてくるというものだ。結局難問を作っていない自分が悪いのだから。


早く面白い難問に取り組みたいものだ。そのためには単純作業なぞ鼻くそほじりながらできるようにならねばならぬ。そうすれば頭があく。