雪の谷川岳
雪の降る中、谷川岳へ挑み、そして撤退してきました。
予定では「軽アイゼンでいけるんじゃない?」程度のイメージで来たのですが、週末の寒気で一晩で状況が一変、あっという間に完全雪山状態です。
朝一だったので他の登山者もほとんどおらず前の人のトレースもないので心配でしたが、雪は降っているものの無風なのでとりあえずスタートです。
登り始めてすぐ雪に埋まった岩や木道から足を踏み外す危険が、想像してたより遥かに大きいことを認識しました。足元が雪でなんにも見えないくせに雪が柔らかく地面まで足が届くので、足とストックで見えない地面を探りつつ進みます。
尾根にある避難小屋に到着してみたらテントが設置されています。テントの上に雪が積もってテントの骨がひしゃげてます。ここに来るまでは雪のテント泊やりたいと思ってたけど・・う、うーんw
避難小屋でピッケルを取り出しアイゼンを装着。ここから尾根伝いにいくつかの鎖場を通って、山頂を目指します。雪が徐々に強くなってきて視界が白く染まっていきます。
こんな感じで歩いたのですが山頂まであと少しになって、今度は風が強くなってきました。雪があっという間に降り積もり、わずか数十メートル先を歩いた人のトレースが即座に消えます。また新雪が数十センチつもり雪の上を歩けなくなりました。一度雪を踏み抜くと雪の上に上がれません。踏んでも踏んでも進めない。
そんな状況になったため、ここで登頂を断念、下山を開始します。残念ではありますが、早い段階で決断できたことは違う意味で満足でした。
さて、下りです。私は雪がなくても下りは苦手なのですが、これがまた半端なかった・・。
積もった雪の下に隠れている地形がまったく見えない。何気なく足をおいたら岩にアイゼンがひっかかってすってんころりんを十数回繰り返します。前を歩く二人は普通に歩けているので、自分の歩き方が何か悪いんだろうと思うのですが、なんでかよくわからない。
そのうち気づいたのは、ゴーグル外すと足元がよく見えるということ。吹雪いてたから、視界こんなもんだろと思ってたらゴーグルを外すとよく見えることに気づいてなんてこったいとなります。ゴーグルがいつの間にか曇っていたみたいです。
兎にも角にも標高が下がるにつれ風も弱まりずっと曇りだった空に太陽が見えてきました。こうなると、雪山は気持ちがいいですね。
ということでなんとか無事下山。
結局転んで地面にキスすること十数回、一度など2メートル近い鎖場を転がり落ちたりもしました。これ下手すりゃホント死んでたなぁと思います。
足はアイゼンの爪でズボンはもちろん切り傷まで作ってるし、買ったばかりの水筒は紛失するし、靴はなんかゆるかったし、散々な目にあって意気消沈です。
初めての雪山は想像していた以上に厳しかった・・
次の雪山は今回の反省点を活かし、問題をクリアして自信を取り戻さねば・・!
反省点一覧
- ゴーグル曇っちゃうのをなんとかしないと
- アウターグローブどころかインナーグローブまで濡れてしまうのをなんとかしないと
- 靴が緩いのをなんとかしないと
- 水筒落っことしちゃうのをなんとかしないと
- iphoneが氷点下では電源落ちて使えなくなるのをなんとかしないと
- カメラが防水じゃないから雪の中では取り出せないのをなんとかしないと
- 地図が見れないのをなんとかしないと
- アイゼンでズボン引っ掛けて破いちゃうのをなんとかしないと
- 毛糸の帽子が雪で濡れてかぶる意味なくね?ってのをなんとかしないと
- 飯は暖かいものをもっていかないと(シャキシャキレタスがカチンコチンのレタスに化けてた)
- 温度計持っていかないと